【6月26日 AFP】中東歴訪中のウィリアム英王子(Prince William)は25日、イスラエルのベングリオン空港(Ben Gurion Airport)に到着した。王子は英王室メンバー初のイスラエルおよびパレスチナ自治区公式訪問に臨む。

 ウィリアム王子を乗せてヨルダンを飛び立った飛行機は25日午後6時(日本時間26日午前0時)ごろ、テルアビブとエルサレム(Jerusalem)の中間に位置するベングリオン空港に着陸。濃紺のスーツ姿の王子がタラップに姿を現した。

 関係者らは、王位継承順位2位のウィリアム王子によるイスラエルとパレスチナ自治区訪問は政治的なものではなく、若者たちとの交流が主な目的だと強調する。

 しかし、ウィリアム王子の訪問先には論争の的となっている聖地エルサレムが含まれており、イスラエルとパレスチナ間の紛争という現実に触れることとなりそうだ。

 王子は26日、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)追悼記念館「ヤド・バシェム(Yad Vashem)」を訪問して花輪をささげた後、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相、レウベン・リブリン(Reuven Rivlin)大統領と個別に会談する。翌27日にはパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)を訪れて自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長と会談した後、パレスチナ難民や若者たちと面会する予定となっている。

 ウィリアム王子の妻で2か月前に第3子を出産したばかりのキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は今回の中東歴訪には同行していない。(c)AFP