【6月26日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は25日、グループBの試合が行われ、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がPKを外したポルトガルは、終了間際に同点に追いつかれてイランと1-1で引き分けたものの、グループ2位でウルグアイとの決勝トーナメント1回戦に駒を進めた。

 前半にリカルド・クアレズマ(Ricardo Quaresma)が得意とするアウトフロントのキックで先制点を挙げたポルトガルだったが、後半にロナウドがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で獲得したPKを失敗し、今大会での得点を伸ばせずにいると、迎えた試合終盤、イランはカリム・アンサリファルド(Karim Ansarifard)がPKを成功させ、試合を引き分けに持ち込んだ。

 イラン史上初となる決勝トーナメント進出の夢を阻んだポルトガルは、大会8強入りをかけて30日にソチ(Sochi)でウルグアイと対戦する。

 ポルトガルは前半終了間際、アドリエン・シウバ(Adrien Silva)とのパス交換から抜け出したクアレズマが、ペナルティーエリアの端から右足のアウトサイドで得意の形から得点を決めて先制すると、後半にはロナウドがサイード・エザトラヒ(Saeid Ezatolahi)に倒され、VARによってPKを獲得し、追加点のチャンスを手にしたが、ロナウドのキックはイランのGKアリレザ・ビランヴァンド(Alireza Beiranvand)によって阻まれた。

 イランはその後、ペナルティーエリア内でサマン・ゴドス(Saman Ghoddos)がポルトガルのウィリアム・カルヴァーリョ(William Silva de Carvalho)に妨害されたように見え、カルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)監督は憤りながら審判に抗議したが、この場面ではVARの介入はなかった。

 しかしながら迎えた後半36分、ロナウドとモルテザ・プーラリガンジ(Morteza Pouraliganji)が口論となり、エンリケ・カセレス(Enrique Caceres)主審はピッチサイドにある映像モニターに向かって走った。ロナウドは前腕をプーラリガンジの顔に当てており、プーラリガンジはぐったりとピッチに倒れこんだ。最終的にロナウドにはイエローカードが提示されている。

 そして後半ロスタイム、イランはサルダル・アズムン(Sardar Azmoun)のヘディングがセドリック・ソアレス(Cedric Soares)の腕に直撃すると、またもやVARによってPKを獲得し、これをアンサリファルドが成功させた。(c)AFP