【6月26日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は25日、グループAの試合が行われ、エジプトは45歳のGKエサム・エル・ハダリ(Essam El-Hadary)が大会最年長出場記録を更新し、PKを止めるなど活躍をみせたが、サウジアラビアに1-2で敗れ、チームを勝利に導くことはできなかった。

 すでにお互いグループ敗退が決定し、自分の誇りのためだけに戦うチーム同士の一戦で、エル・ハダリは45歳161日で出場し、2014年ブラジル大会(2014 World Cup)の日本戦でコロンビアのファリド・モンドラゴン(Farid Mondragon)が樹立した最年長記録を更新した。

 エル・ハダリは前半39分、チームメートがハンドで献上したPKの場面で、サウジアラビアのファハド・アル・ムワッラド(Fahd Al Muwallad)のキックを素晴らしいセーブで防いだ。

 しかし、サウジアラビアは前半終了間際に追いつくと、試合終盤にはサレム・アル・ダウサリ(Salem Al-Dawsari)が決勝点を挙げ、ベスト16に進出した1994年米国大会以来の勝利を手にした。

 エジプトはイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)でプレーするモハメド・サラー(Mohamed Salah)の素晴らしい先制点があったにもかかわらず、通算3度目のW杯出場ながらまたしても未勝利で大会を終えた。

 大方の予想通りエジプトの先発に名を連ねた26歳のサラーは前半22分、ロングボールを左足のワンタッチで速度を落とさずトラップし、同国のファンが大半を占めた3万6283人の観客の前で、サウジアラビアのGKのヤセル・アル・モサイレム(Yasser al-Mosaileem)の頭上を越える技ありのループシュートを決めた。

 しかし、前半終了間際にサウジアラビアに再び与えたこの試合2度目のPKで、サルマン・アル・ファラジュ(Salman al-Faraj)に同点ゴールを許すと、迎えた後半ロスタイム、アル・ダウサリに決勝点を奪われた。(c)AFP/Daniel HICKS