【6月25日 時事通信社】1998~2000年の国境紛争で激しく争った東アフリカの宿敵同士であるエチオピアとエリトリアが、関係改善を模索している。両国は2000年の和平合意後も緊張状態にあるが、4月に就任したエチオピアのアビー首相が問題解決に意欲を示し、エリトリア政府もエチオピアへ代表団派遣を表明。推定8万人が死亡した紛争を乗り越え、和解を実現できるか、対話の行方に注目が集まる。

 両国は現在も国境の一部地域の領有権をめぐり対立、付近では互いの軍が対峙(たいじ)しているが、ロイター通信などによれば、アビー首相は今月初め、国境画定問題に関し02年に常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の国境委員会が定めた境界線を受け入れると発表。首相は「平和と和解へ努力を強め、貧困問題解決に注力する必要がある」と強調した。

 これに対しエリトリアのイサイアス大統領は20日の演説で「前向きなサインだ」と評価。近くエチオピアの首都アディスアベバに代表団を送る方針を明らかにした。日程は不明だが、両国間の接触は「(関係改善への)大きな進展」(在英専門家)と受け止められている。(c)時事通信社