【6月26日 CNS】この2年ほど大人気だった有料ナレッジ(知識)シェアビジネスが、曲がり角を迎えている。

 北京市(Beijing)のIT企業に勤める劉琳(Liu Lin)さんは一時期、有料ナレッジシェアサービスにはまった。しかし最近は熱が冷めつつある。

「よく考えると、コンテンツにお金を払う価値があると思えない」

 華僑大学(Huaqiao University)国際関係学院の黄日涵(Huang Rihan)院長補佐はあるQ&Aサイトの回答者で、フォロワー5万人以上を抱える。黄氏は、「質問に回答する専門家は皆、プラットフォームと契約を結んでおり、ユーザーの質問への答えも、プラットフォームから用意されたものが多い。回答者の収入も以前ほどではない」と話した。

 有料ナレッジシェアサービスは2016年に相次いで登場。知識に関するものなら、何でも売買できた。

 しかし2017年末になると、各プラットフォームの内容が同質化し、また、回答への不満も目立ち始めた。今年に入ってからは、業界そのものの衰退が指摘されている。

 劉琳さんは「ナレッジシェアサービスで多くの講座を受講した。受講した時は達成感があるが、実践段階になると役に立たないと感じることが多かった。サービスはビジネスパーソンの向上心や危機感に訴えかけて利益を上げているが、問題の解決にはそれほど貢献していない」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News