【6月25日 AFP】24日に行われた18F1第8戦フランスGP(France Grand Prix 2018)の決勝で、開幕ラップでクラッシュし、リタイアを強いられたフランス人ドライバーたちの間で、非難の応酬が始まっている。

 24日の決勝では、開幕ラップのターン3で発生したクラッシュが原因で、フォースインディア(Force India)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)とトロ・ロッソ(Toro Rosso)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)がリタイアを強いられた。

 また、ハース(Haas F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)は、混乱を軽やかに回避して完走したが11位に終わり、今季まだ0ポイントという不名誉な記録がさらに伸びることになった。モナコのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が強豪とは言えないザウバー(Sauber)から10位に食い込んでポイントを獲得したことも、3人にとっては悔しい出来事になった。

 久しぶりに復活したフランスGPに向けて大いに夢を膨らませていたにもかかわらず、その期待がすぐに悪夢へと変わったフランス人ドライバーたちは、レース後に罪のなすりつけ合いを始めている。悪いのはオコンだと言うガスリーに対し、オコンは原因はグロージャンにあると主張している。

 オコンはこの日の結末に「すごくがっかりした」と言い、「ストレートの半分くらいまでロマンの横にいたが、その時点ですでに僕はコースの端にいて、片側のタイヤは白線ぎりぎりだった。そこで突然、右側に誰もいなかったはずの彼がこちらへ車を寄せてきたんだ」と続けた。

「すごい衝撃があって縁石に乗り上げ、マシンの側面が壊れた。それでも走り続けたが、ターン3でピエールにとどめを刺された。ここでのレースをずっと前から楽しみにしていたのに、三つコーナーを曲がっただけで終わりなんてばかみたいだ」

 対してガスリーは「僕はエステバンの後ろにいて、彼の車が損傷したのが見えた。それでターン3でインへ入り、僕を見たエステバンがコースを空けるだろうと思っていたら、向こうはまるで他に誰もいないみたいにコーナリングして、接触は避けられなかった」と話している。

「もちろん意図的にやったことではないだろうけど、気持ちとしては非常に難しい。フランスGPの復活レースで、フランスのドライバー2人の間で衝突が起こるなんて…」

 また、レース中に調査を終えた大会スチュワードから、混乱の原因をつくったとして5秒のペナルティーを科されたグロージャンは「何に対して?冗談だろ」と話した。

 それでも、スペインの選手とドイツの選手の駆るルノー(Renault)の2台がポイント圏内でフィニッシュしたため、地元ファンとしては、それなりに盛り上がれる部分のあるレースにはなった。(c)AFP