【6月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は24日、米国に「侵入」する移民は法の適正手続きを受けさせずに即刻本国に送還すべきだとツイッター(Twitter)に投稿し、不法移民に対する強硬姿勢を一段と鮮明にした。一方、政権による厳格な不法移民対策によって親と引き離された移民の子ども500人余りが親らと再会したことも明らかになった。

 11月の中間選挙をにらみ、不法移民問題を極めて重要な課題とみているトランプ氏は「こうした連中が米国に侵入するのを許すわけにはいかない」とツイート。「誰かが入国してきたら、裁判官や裁判手続きを経ずに、来たところにすぐさま送り返すべきだ」と書き込んだ。

 米国憲法では法の適正手続きを受ける権利がいかなる人にも保障されているが、こうした不法移民にはそれを受けさせるべきではないとの考えを示したものだ。

 一方、国土安全保障省は23日、不法入国者を厳格に取り締まる「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策によって親と引き離された子どものうち、522人が家族と再会したと発表した。ただ、トランプ氏が引き離し措置を停止した20日時点で、2053人の子どもが保健社会福祉省の保護を受けていたという。(c)AFP/ Ian Timberlake