【6月25日 AFP】18F1第8戦フランスGP(France Grand Prix 2018)は24日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が洗練された走りでポールトゥウィンを飾り、年間順位でも力強くトップに返り咲いた。

 年間優勝4回の実績を持つハミルトンは、改良されたエンジンの力をフル活用し、ピットから出た後の周を除いては先頭でレースを引っ張った。フランスGPはこれが初優勝で、今季3勝目、キャリア通算では65勝目となった。

 また、フランスGPとしては10年ぶり、ルカストレ(Le Castellet)では1990年以来28年ぶりとなる大会を制したことで、ハミルトンはフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を14ポイント上回る年間首位に復帰している。

 ハミルトンは「素晴らしい一日だ。レースは楽しかったし、自分にとってはこれまでで最高のフランスGPになった。天気も良かったし、ファンはすごく熱かった。週末を通じて確かな仕事をしてくれたチームのみんなに感謝したい。みんな常に上を目指す姿勢を持っていて、決してあきらめない」と話した。

 ハミルトンと7秒差の2位にはレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が入り、残り5周でレッドブルのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)を抜いたフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が3位表彰台を獲得した。

 ハミルトンが完璧な走りを見せた一方、過去に4連覇を達成し、レース前まで年間首位だったベッテルは、メルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とスタート直後に接触した。早々にセーフティーカーが導入される中、損傷した2台はなんとかピットへ戻って対処し、レースに復帰して5位と7位に食い込んだが、ベッテルには5秒のペナルティーが科された。

 ベッテルは「僕のミス」と認め、「スタートが良すぎて行き場がなくなってしまった。早めにブレーキをかけようとしたが、スペースがどこにもなかった」と話した。メルセデスのトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表も「セバスチャンの判断ミスだし、あれでレースも台無しになった。ベッテルのマシンはフロアが破壊されていた」とコメントした。(c)AFP/Tim COLLINGS