【6月24日 AFP】フランステニス連盟(FFT)は23日、元女子世界ランキング1位のアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏が、男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)のフランス代表監督に就任すると発表した。女性が同大会の指揮官を務めるのは同国史上初。

 来年からヤニック・ノア(Yannick Noah)氏の後任として監督に就くフランス出身のモウレズモ氏は、2014年に自身をコーチとして雇ったアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が今回の指揮官就任に当たって大きな役割を果たしてくれたと考えており、「アンディのことを考えている。彼がいなければ、きょう私がここにいることはなかったと思うから」と語った。

 これと同時に、昨年9月の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)を最後に現役を退いたジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau)氏が、女子の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)のフランス代表を率いることが決まった。

 来月で39歳になるモウレズモ氏はコーチとして安定した実績を持っており、2016年にはフェドカップのフランス代表監督としてチームをワールドグループ決勝に導いたほか、2014年から2016年にかけては男子「ビッグ4」の一人に数えられるマレーを指導。さらに、2013年にはマリオン・バルトリ(Marion Bartoli)氏のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)制覇に貢献した。

 今回の決定について、FFTのベルナール・ジウディセリ(Bernard Giudicelli)会長も、「女性にフランス男子テニスを任せる」という「完全に革新的な選択だ」と歓迎している。(c)AFP