【6月23日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で日本代表との対戦を24日に控えているセネガル代表は、英国の大物実業家でテレビ番組の司会を務めている有名人が、チームに関する「無知な」コメントをツイッター(Twitter)に投稿したことに怒りを募らせている。エカテリンブルク(Yekaterinburg)での日本戦に勝てば、大会16強に大きく近づくことになるが、チームは今週、意図せずにSNSで話題の中心に上ることになった。

 きっかけは英国のビジネスマンであるアラン・シュガー(Alan Sugar)氏が、ツイッターにセネガル代表の写真を添付しながら「スペインのマルベーリャ(Marbella)でこの男たちを見た記憶がある」と投稿し、その下には安売りされているサングラスやハンドバックの画像が貼ってあったことだった。リアリティー番組の「アプレンティス(The Apprentice)」で司会を務めているシュガー氏は、このツイートが差別的であると批判されたことを受け、投稿の削除と謝罪をしたが、セネガル代表はこの問題で怒りを募らせている。

 セネガルのマッキ・サル(Macky Sall)大統領の顧問を務めている人物は、ベースキャンプ地のロシア南部カルーガ(Kaluga)で英紙タイムズ(The Times)に対して「ここにいる全員がこのツイートの話をしている。セネガルでも話題になっている」と話すと、「彼のような立場の人間としては、非常に無知なコメントだ」とし、同氏がBBCから解雇されるべきだとの見解を示して「もちろん言論の自由はあるが、これは間違っているし、セネガルの選手と人々を傷つけるものだ」と主張した。

 アリュー・シセ(Aliou Cisse)監督が率いるセネガル代表は、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)でプレーするストライカーのサディオ・マネ(Sadio Mane)を大黒柱として、ナイジェリアとともにアフリカ勢の旗頭となっており、グループHでの初戦ではポーランドに2-1で勝利した。

 セネガル代表ではマネが最も危険な選手とみられているが、19日に行われたポーランド戦ではペースが上がらなかった。ポーランドのチアゴ・チョネク(Thiago Cionek)のオウンゴールで先制したセネガルは、相手GKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)のミスを突き、ムバイエ・ニアン(Mbaye Niang)が勝利を決定づける追加点を挙げた。

 今回のW杯で唯一の黒人指揮官であるシセ監督は、自身が主将を務めて準々決勝に進出した2002年日韓大会の再現を目指しており、「もちろん、われわれは母国の代表だが、われわれを応援してくれているアフリカ全土の代表でもある」と述べた。

 次に対戦する日本は、ヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督を解任し、W杯直前に西野朗(Akira Nishino)氏が指揮官に就任したばかりで、ほんの1週間前まではグループで最も簡単に勝てる相手と思われていた。

 しかし、19日のグループ初戦では前半3分にカルロス・サンチェス(Carlos Sanchez)が退場となり、試合のほとんどを10人で戦うことを強いられたコロンビアに2-1で勝利すると、アジア勢としてW杯史上初めて南米のチームから白星を挙げたことは、日本にとてつもなく大きな自信をもたらすとみられている。

 日本代表の本田圭佑(Keisuke Honda)は22日、セネガルに対して警戒感を示す一方で、同国には大きな弱点があるとしており、「タフな試合になるだろうし、相手には素晴らしい選手がそろっている。彼らはフィジカルで速さもあり、大勢の観客が味方すると思う。しかし、アフリカのチームには弱点がある。90分間完璧にプレーできることはあり得ない。アフリカの選手は集中力に欠けていて、特に後半にその傾向がみられる」と指摘した。(c)AFP/Peter STEBBINGS