【6月23日 AFP】米海軍がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の不法入国者を厳格に取り締まる「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策を支援するため、国境地帯から離れた地域にある数か所の基地に10万人以上の移民を収容する施設の建設を計画していることが分かった。米タイム(Time)誌が22日、草案を入手し明らかにした。

 同草案によると海軍は、アラバマ州にある現在使用されていない飛行場3か所に「簡素な仮設の」テント村を設置してここに不法移民を計2万5000人、サンフランシスコ近隣の施設に4万7000人、さらにカリフォルニア州南部の訓練施設に4万7000人を収容する計画を立てている。

 同草案では、2万5000人を6か月間以上収容する施設の推定運営費は2億3000万ドル(約256億円)とされている。

 この件に関してコメントを求められた米国防総省のジェイミー・デービス(Jamie Davis)報道官は、「万一、国土安全保障省から、成人の不法移民用の収容施設に関して協力を求められた場合に備え、国防総省としては、計画を慎重に進め、全国にある国防総省の軍事施設を検討している」ことを明らかにする一方で、これまでのところ、国土安全保障省から収容施設に関する支援要請はないと述べた。(c)AFP