【6月23日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)は22日、シングルス準々決勝が行われ、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が7-5、6-1でアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)を下し、準決勝に進出した。これで同選手は男子シングルスで史上10人しか達成していない通算800勝に到達したが、この快挙は歴史を塗り替えるという自身の目標の一つにすぎず、40歳を超えたらプレーをやめるという考えを否定した。

 元世界ランク1位のジョコビッチは次戦、クイーンズクラブ(Queen's Club)で自身2度目となる決勝進出を目指し、フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を6-4、6-4で退けたフランスのジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy)と対戦することが決まった。仮に準決勝を勝ち抜け、さらに同大会で初のタイトル獲得に成功すれば、男子シングルスの通算勝利数ではステファン・エドベリ(Stefan Edberg)氏を抜いて歴代9位に浮上する。

 男子シングルスの通算勝利数では、ジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏が1256勝で歴代1位に君臨しており、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が1156勝で同2位に続いている。フェデラーが36歳にして依然として全盛期を誇っているなか、ジョコビッチも同様に息の長い選手として活躍できない理由はないとしており、冗談を交えながら50代までプレーする可能性があると話した。

 現在31歳のジョコビッチは、このまま健康を維持してコナーズ氏をはじめフェデラー、イワン・レンドル(Ivan Lendl)氏、ギレルモ・ビラス(Guillermo Vilas)氏、そしてラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)しか達成していない通算900勝に到達できれば本望であるという認識を示した。そして、いつまでプレーする可能性があるか問われると、にやりと笑みを浮かべながら「誰が40歳だって?僕は50歳と言ったんだ!だから、(残りのキャリアは)あと19年だ。もっと勝利を積み重ねる時間は十分ある」と語った。

「50、60、70歳までやるか分からない。上限とか具体的な数字は決めたくない。自分の思う存分プレーを続けていくよ。だから、もっとたくさんの年数を続けていけることを望んでいる。このスポーツを心から楽しんでいるからね。本当に大好きなことに打ち込めて、そこで成功できることに感謝している」(c)AFP/Steven GRIFFITHS