【6月23日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は22日、グループEの試合が行われ、後半ロスタイムにフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)とネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が得点したブラジルは、コスタリカに2-0で勝利して決勝トーナメント進出に近づいた。

 ネイマールが一度は獲得したPKがビョルン・カイペルス(Bjorn Kuipers)主審とビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の協議により取り消されるなど、コスタリカは終盤までブラジルを無失点に抑え勝ち点1をもぎ取るかに見えた。

 しかし後半ロスタイム1分と同7分にコウチーニョとネイマールがゴールをこじ開け、ブラジルは16強入りに歩みを進めた。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、ネイマールが初戦でスイスの厳しいディフェンスに遭い足首を痛めたと発表しており、エースは19日の練習を回避したが、この日も先発出場を果たした。

 序盤は重かったブラジルは、前半のうちに徐々にリズムをつかんだが、圧倒的なボール支配を得点につなげることができなかった。

 後半25分、クリスティアン・ガンボア(Cristian Gamboa)からボールを奪ったネイマールは、左から中に切れ込んで右足を振り抜いたが、シュートはわずかに枠を捉えることができなかった。

 ここからさらにドラマが待っていた。残り約10分でネイマールがペナルティーエリア内でターンすると、ついていけなかったジャンカルロ・ゴンサレス(Giancarlo Gonzalez)は腕でネイマールを抑えて倒し、カイペルス主審はペナルティースポットを指さしたが、VARとの協議の末判定を覆した。

 しかしコスタリカはキックオフから91分で力尽きた。ブラジルはマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のクロスをロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が頭で落としたボールにガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が絡むと、最後はエリア内に走り込んだコウチーニョがゴールネットを揺らした。

 さらにブラジルは、終了間際に途中出場のドウグラス・コスタ(Douglas Costa)のパスからネイマールが勝利を決定づける2点目を奪った。試合終了のホイッスルが鳴ると、ネイマールは厳しい試合の中で得点を挙げ、勝利した感情からピッチに座り込み涙を流した。(c)AFP/Thomas ALLNUTT