【6月29日 Xinhua News】第二回全国チベット語・漢語(中国語)詩歌コンテストおよび「吐蕃詩人賞」授賞式がこのほど、チベット自治区ラサ市で開催された。今回のイベントは「全国チベット語・漢語詩歌コンテスト」と「吐蕃詩人賞」で構成され、同賞はチベット詩歌文学に対し際立った貢献をした詩人や学者に贈られる。

 5日までの20日間の募集期間に漢語とチベット語併せて612作品の応募があり、コンテスト組織委員会は4回にわたる選考を経て「吐蕃詩人賞」の受賞者1人、「桂冠詩人賞」1人、「優秀詩人賞」7人を決定した。

 チベット自治区文学芸術界連合会巡視員、副主席 吉米平階氏

 (2010年11月の)中国共産党第18回全国代表大会以降、チベット語文学の創作は非常に盛んになっている。チベット族には詩歌を作り出す伝統があり、詩歌の創作は身近に感じられるものであることから、幅広い民衆、特に若い作家の創作に向いている。若者の詩歌作品は現実を直接反映し、心の声が表現されているので、庶民層に人気がある。文学関係メディアのここ数年のチベット語文学に対する関心の高さも、チベット語文学の創作活動の盛り上がりにつながっている。

 【解説】会場ではさらに、チベット族の古代の英雄を題材にした物語「ケサル」の上演や詩歌の朗読、伝統的な音楽や舞踊の披露など多くの催しが行われた。(c)Xinhua News/AFPBB News