【6月22日 AFP】中国南部で21日、「犬肉祭」が開幕し、犬肉の煮込みに舌鼓を打つ人々の姿が見られた。近隣の韓国では犬の食用禁止に向かう動きがあったばかりで、中国の動物愛護活動家らは、数千匹の犬が食肉処理される悪名高いこの祭りを阻止する戦略の再考を強いられている。

 玉林(Yulin)で毎年恒例となっているこの行事は、韓国の裁判所が犬の食肉処理を違法とする判断を示した翌日、予定通り始まった。

 動物愛護活動家らは、韓国で犬食違法化への道が開かれる可能性があると期待を示す一方で、中国ではそこまでの進展はなく、これまでの戦略が逆効果を招いた恐れがあると危惧している。

 広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)では、夏至に合わせて犬肉を食べる風習があり、2009年からは玉林で犬肉祭という行事として続いてきた。

 昨年には当局が犬肉販売を全面禁止するとのうわさも広まったが、今週も多くの飲食店が犬肉を「香肉」という隠語で販売していた。

 中には犬の丸焼きを並べて販売している露店もあった。ただ地元住民の話では、丸焼きの販売は例年に比べると減ったという。(c)AFP/Pak YIU