【6月22日 AFP】インドネシアの裁判所は22日、首都ジャカルタで2016年に米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)の店舗が自爆攻撃で爆破され4人が死亡した事件で、攻撃を首謀したとして有罪判決を受けたイスラム教指導者、アマン・アブドゥルラフマン(Aman Abdurrahman)被告に死刑を言い渡した。

 事件では、自爆攻撃のほか、武装グループが治安部隊と銃撃戦を展開。東南アジアで起きた襲撃事件としては初めて、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 46歳とされるアブドゥルラフマン被告は先月、事件の首謀者として有罪判決を受けていた。同被告はインドネシアの過激派組織「ジャマー・アンシャルット・ダウラ(JAD)」の精神的指導者で、同国のIS支持者らの実質的なトップとされる。

 重武装の警官隊が警備する法廷で行われた量刑言い渡しで、裁判官は被告について「テロリズムという犯罪を行ったことが証明された」と述べるとともに、他の襲撃事件にも関与していたと指摘。死刑を言い渡した。(c)AFP