【6月22日 AFP】NBAドラフト2018は21日、米ニューヨークのバークレイズ・センター(Barclays Center)で開催され、フェニックス・サンズ(Phoenix Suns)はバハマ出身のディアンドレ・エイトン(Deandre Ayton)を全体1位で指名した。昨季はNBAワーストの通算成績21勝61敗に終わり、チーム史上初となるドラフト全体1位指名権を獲得したサンズは、エイトンの加入でチーム状況が変わることを期待している。

 センターとして213センチの長身とスキルを兼ね備え、昨季はアリゾナ大学(University of Arizona)のバスケットボールチームでカレッジリーグを席巻した19歳のエイトンは、「自分にとって最高の出来事だ。家族やコーチたちは、自分がバスケットボールに一生懸命に打ち込み、結果を出して目標を達成しようとしてきたことを知っている」と喜んだ。

 一方、サクラメント・キングス(Sacramento Kings)は全体2位でパワーフォワードのマービン・バグリー(Marvin Bagley)を指名。同選手はアリゾナ州フェニックスの高校でエイトンとともに1シーズンプレーした経験がある。

 アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)はスロベニア出身のルカ・ドンチッチ(Luka Doncic)を全体3位で指名した後、同選手の獲得権と将来のドラフト1位指名権をダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)に譲り渡した。

 今年のNBAドラフトは、ビッグマンがこぞって上位指名を受ける結果となっており、エイトンやバグリーのほか、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)に全体4位で指名されたジャレン・ジャクソン(Jaren Jackson)、オーランド・マジック(Orlando Magic)に同6位で選ばれたモハメッド・バンバ(Mohamed Bamba)、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)から同7位で声がかかったウェンデル・カーター(Wendell Carter)は、いずれも身長が208センチを超えている。

 中でもエイトンは、元名選手のシャキール・オニール(Shaquille O'Neal)氏と比較されるほどの逸材で、近年のNBAでは伝統を受け継ぐようなセンターの存在感が薄れている中、今年のドラフトは古来の雰囲気をほうふつさせるものとなっている。身長208センチ以上の選手が全体10位指名までの半分を占めたのは、2007年以来のことになる。(c)AFP