【6月22日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で通算3度の大会制覇を成し遂げていながらも、今年のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)では自身を優勝候補の一人とは考えていないと主張している。

 現在フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)に出場しているジョコビッチは、21日に行われたシングルス2回戦で大会第2シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に6-4、6-1で快勝。準々決勝に駒を進め、ウィンブルドンに向けて調子を上げた。

 世界5位のディミトロフを1時間5分で退け、キャリア799勝目を記録したジョコビッチは、次戦の相手がアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)に決定。約1年ぶりにトップ10の選手から白星を飾る好調ぶりで、クイーンズクラブ(Queen's Club)で行われる同大会に2010年以来8年ぶりに出場したのは正しい決断だったことを証明した。

 それにもかかわらず、ジョコビッチは来月のウィンブルドンで自身が昨季覇者のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を王座から引きずり下ろせるとは考えておらず、「あまり早くから前のめりにならないでおこう。僕は絶対にウィンブルドンの優勝候補の一人ではない」という認識を示した。

「ロジャーが絶対的な優勝候補であることは間違いない。(ラファエル・)ナダル(Rafael Nadal、スペイン)も最近のウィンブルドンでは本領を発揮していないけれど、彼も過去には何度か優勝経験があるし、間違いなくタイトル獲得に近い選手の一人だ」

「アンディ(・マレー<Andy Murray、英国>)と僕は、調子が良ければ(優勝候補に)なれる。僕たちはランキングが後退しているけれど、アンディは今大会でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に善戦した。彼には母国ファンがついているから、ウィンブルドンで好調なプレーができれば良い方向に進んでいける」

 同日に行われたフィーバーツリー選手権の2回戦では、キリオスが32本のエースを放って第7シードのカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)を7-6(7-3)、6-7(5-7)、6-3で破り、連覇を狙うフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)との準々決勝へ駒を進めている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS