【6月22日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は21日、グループCの試合が行われ、オーストラリアはキャプテンのマイル・ジェディナク(Mile Jedinak)がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって与えられたPKを決めてデンマークと1-1で引き分け、決勝トーナメント進出にわずかな望みをつないだ。

 初戦で不運にもフランスに1-2で敗れたベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督率いるオーストラリアは、必勝を期してサマラ(Samara)入りした。

 前半7分にクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)に先制点を許したオーストラリアは、反撃に転じて後半は試合を支配したが同点止まりに終わった。この結果、デンマークは勝ち点を4に伸ばし、オーストラリアは2試合を終えて1ポイントとなった。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプレーするエリクセンは、試合前からオーストラリアの警戒を集めていたが、ペナルティーエリア内でニコライ・ヨルゲンセン(Nicolai Jorgensen)から受けたボールを蹴り込んで技術の高さを見せつけた。

 そこからのオーストラリアの反撃は見事だったが、結果は引き分けに終わり、グループリーグ突破は厳しい状況に追い込まれた。

 エリクセンの序盤のゴールはボディーブローのようにオーストラリアを苦しめたが、前半38分にマシュー・レッキー(Mathew Leckie)がCKに合わせたヘディングシュートがデンマークのユセフ・ポールセン(Yussuf Poulsen)の腕に当たった。初戦のペルー戦で決勝点を決めてヒーローになったポールセンだったが、主審はVARと協議した結果ペナルティースポットを指さした。

 フランスとの初戦でPKを決めているジェディナクは、イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)に所属するGKカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)から難なくゴールを挙げたが、オーストラリアはその後、流れの中からデンマーク守護神の牙城を崩すことができなかった。(c)AFP