【6月22日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているブラジル代表のチッチ監督(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)が21日、故障の恐れがあったネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が22日のコスタリカ戦に出場する予定であることを明らかにした。

 世界最高額の移籍金でフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入したネイマールは、スイスと1-1で引き分けた17日の試合で厳しい対応を受け、被ファウル数は過去20年のW杯では最多となる計10回を記録。19日には足を引きずりながら練習を引き揚げ、試合への出場が危ぶまれていたものの、20日には練習に復帰した。

 チッチ監督はネイマールをいきなり実戦復帰させるリスクは冒さないとしながらも、コスタリカとの試合は「スイス戦に先発した同じチーム」で臨むと話し、「W杯だからなんとしても勝ちたいが、指揮官として健康状態に不安がある選手をプレーさせるつもりはない。それはあまりにも大きなリスクだ」と述べた。

 ネイマールは今年2月、所属クラブの試合で足を骨折してシーズンを棒に振り、コンディションに関して不安の声が上がっていた。その後、クロアチア代表、オーストリア代表と対戦した大会前の親善試合で復帰し、得点も記録しているが、チッチ監督は同選手が本来の調子を取り戻すまで5試合かかるとの見解を示している。

「彼は素晴らしい活躍をしてくれたが、90分間もプレーしたのは3か月半ぶりだった」

「われわれは落ち着いている。少なくとも5試合あれば完全な状態に戻る中で、もうすでにそのプロセスの最中だ」(c)AFP