【6月21日 AFP】英メディアは21日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)が数日中にアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督を解任し、後任にはイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)の元指揮官マウリツィオ・サッリ氏(Maurizio Sarri)氏が就任すると伝えた。

 指揮官就任1年目にリーグ制覇を果たしながらも、クラブと編成方針が合わず、複数の選手が厳しいトレーニングに不満を持っていると報道されたコンテ監督は、2017-18シーズンのリーグ戦で5位に終わり、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権獲得を逃したものの、イングランドFAカップ(FA Cup 2017-18)でタイトルを獲得したことを受け、今後も自身のスタイルを変えるつもりはないと発言していた。

 チェルシーの中心選手でベルギー代表のエデン・アザール(Eden Hazard)とティボー・クルトワ(Thibault  Courtois)は、移籍市場でほかのクラブに先を越される前に、指揮官の去就を明確にするようクラブの首脳陣に求めたとされている。アザールはクラブとの契約を2年、クルトワは1年残しているが、両者ともにスペインへの移籍がうわさされている。

 コンテ監督が解任された場合、同監督が来季新天地で指揮を執らない限り、チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏は、サッリ氏に加えコンテ監督にも引き続き給与を支払うことになる。

 サッリ氏はチェルシー首脳陣に対し、すでにイタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)からウルグアイ代表MFマティアス・ベシーノ(Matias Vecino)、ナポリからスペイン出身のホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)を獲得するよう要請したとされている。(c)AFP