【6月21日 AFP】男子ゴルフ、メジャー通算5勝のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)が20日、全米オープン選手権(2018 US Open Championship)3日目のラウンドで、動いているボールを打った行為について謝罪した。

 2位が6度あるものの、唯一メジャーで優勝のない全米オープンで48歳のサウスポーは、厳しいラウンドとなった怒りと、フラストレーションがピークに達したことで重大なルール違反を犯したとし、Golf.comに謝罪文を送った。

 ウェブサイトに掲載されたメッセージで「もっと早くこの謝罪をすべきだったことは分かっていますが、落ち着くまでに数日かかりました」と切り出したミケルソンは、「先週末に私の怒りとフラストレーションは頂点に達してしまいました。自らの行為を恥じており、失望しています。立派な行為ではなかったことは明白です。申し訳ありません」と反省の弁を述べた。

 強風のため選手から延期を求める声も上がっていた16日のラウンド中、シネコックヒルズGC(Shinnecock Hills Golf Club)の13番で事件は起きた。

 パットを放ったミケルソンは、グリーンから転がり出そうなボールを追いかけ、まだ動いているにもかかわらずボールをホールに向けて打った。ミケルソンには違反行為で2罰打が科せられたが、失格となるべき行為だったとの声も多く上がっていた。

 ミケルソンの妻のエイミー(Amy)さんは、全米ゴルフ協会(USGA)のエグゼクティブディレクター兼最高経営責任者(CEO)を務めるマイク・デービス(Mike Davis)氏に対し、夫は自ら失格を申し出たと明かしている。なお、最終的にミケルソンは16オーバーの48位タイに終わっている。(c)AFP