【6月23日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)は22日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング21位のニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、2試合連続となる合計32本のサービスエースで圧倒し、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)に7-6(7-5)、7-6(7-3)で勝利した。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の前哨戦となる同大会で、圧巻のビッグサーブを披露して前回王者ロペスを退けた23歳のキリオスは、カイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)との2回戦でも32本のサービスエースをたたき出し、3セットマッチでの自己ベストを記録した。

 ロペスに対してわずか2セットでその記録を達成し、第1シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)との準決勝に駒を進めたキリオスは、一試合で30本以上のサービスエースを記録したのが今回で通算6度目となり、2014年のウィンブルドンでラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に大番狂わせを演じた名勝負では、キャリア最多の合計37本を記録している。

 今大会ではここまでの3試合で最多となる合計82本のサービスエースを記録しているキリオスは、「2試合連続でここまでサーブの調子が良かったのは、いつだったか思い出せない。きのうのサーブの調子も予想外だったけれど、きょうは早いうちから再び自分のリズムをつかめた」とコメントした。

 サーブが好調の秘訣(ひけつ)について聞かれたキリオスは、あまり練習はせずに自然にエースを繰り出すようにしていると明かし、「サーブを打つためだけにコートに出て練習するつもりはないんだ。腕を5回とか10回くらい回転させているだけ」と話した。

「子どものときからサーブはいつもこういう感じさ。自分にとって最高のショットだったし、そこから試合を組み立てた。一日に打つサーブは10本か15本くらいで、ただ肩の力を抜いて打ったり、力強く打ったりしているだけ。そうするうちに簡単にポイントが奪えるようになった。これは走るよりも楽なことだよ!」(c)AFP/Steven GRIFFITHS