【6月23日 AFP】男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2018)は22日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-6(7-2)、7-5でマシュー・エブデン(Matthew Ebden、オーストラリア)を退け、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)が近づくなかでグラス(芝)コートでのギアを上げた。

 世界ランク1位の座を僅差で保持しているフェデラーは、この試合に敗れていれば来月2日開幕するウィンブルドンではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にトップの座を明け渡して臨むことになっていたが、通算10度目の大会制覇に向けてストレート勝ちを収めた。

 次戦の相手が杉田祐一(Yuichi Sugita)を6-2、7-5で下した予選勝者のデニス・クドラ(Denis Kudla、米国)に決まった36歳のフェデラーは、これでグラスコートでの連勝を19に伸ばしている。最後に得意のサーフェス(芝)で黒星を喫したのは、初戦で敗れた昨年のメルセデス・カップ(MercedesCup 2017)で、前週には同大会で初優勝を飾り、そのリベンジを果たした。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、「きょうは自分自身の背中を押さなければならなかった。ほかの試合のように簡単にはいかなかった。だけど、そのことをフラストレーションに感じてはならない。その点で自分はかなり前向きにとらえることができる」とコメントした。

「これで準決勝に勝ち進み、トンネルの先に光が見えている。次は準決勝で負けるか、最大であと2試合プレーできるかだ。それでまた新たなエネルギーを見いだせる。必要なときに好調なプレーができて満足だ。どうにか勝ち進めてうれしい」

 そのほかの準々決勝では、第4シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)がロシアのカレン・カチャノフ(Karen Khachanov)を6-3、6-7(3-7)、6-3で下し、クロアチアのボルナ・チョリッチ(Borna Coric)がイタリアのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)を7-5、6-3で退け、この両者が準決勝で激突することになった。(c)AFP