【6月30日 AFP】「ねえ、グーグル、Lサイズのピザを頼んで!」「アレクサ、ビタミン(サプリ)が欲しいなあ!」

 人口知能(AI)アシスタント機能を持つスマートスピーカーとスマートフォンを使った音声ショッピングが、消費者の間で人気となりつつある。音声ショッピングは「会話型コマース」の新たな流れをつくり、小売業界を破壊することになるかもしれない。

 米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のAIアシスタント「アレクサ(Alexa)」を搭載したスピーカーや、グーグル(Google)の「グーグルホーム(Google Home)」は、音声コマンドに応答するAIを用いており、商品やサービスを注文するさらに便利な方法を探し求める消費者に新たな選択肢を与えている。

 国際コンサルタント会社、OC&Cストラテジー・コンサルタント(OC&C Strategy Consultants)の今年の調査によると、米国の音声ショッピング市場は現在20億ドル(約2200億円)規模だが、2022年までには40億ドル(約4400億円)規模へと急拡大が見込まれている。

「受け入れられている点は、その利便性と声を使った自然なやりとりだ」と、米インターネット調査会社イーマーケター(eMarketer)のビクトリア・ペトロック(Victoria Petrock)氏は言う。「コンピュータの操作全般が、音声インターフェースの方へとシフトしつつある。より低コストになってきているし、タイピングする必要がないのでユーザーの反応がいい」

 イーマーケターの最近の調査では、回答者の36%が、アマゾンのAIスピーカー「エコー(Echo)」など家庭用AIアシスタントの利用に前向きだった。またOC&Cによると、音声ショッピングが最もよく利用されている買い物のカテゴリーは食品、エンターテインメント、家電、衣料品だという。

 また音声ショッピングで最も売れ行きがいいのは、利用者が以前にも購入したことがあるような、いわば「熟考を必要としない商品」だと、仏ITコンサルティング会社、キャップジェミニ(Capgemini)の取締役副社長、マーク・テイラー(Mark Taylor)氏は言う。ただし、音声アシスタントに人々が慣れてくるにつれて、保険や金融商品など「より熟考を要する商品」の売れ行きも伸びる可能性があると同氏はみている。