【6月21日 AFP】イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区側からロケット弾が発射されたことへの報復として、早朝にガザ地区(Gaza Strip)内の25か所を空爆したと発表した。

 イスラエル軍の声明によると、ガザ地区からイスラエル領内に向けて、ロケット弾などの飛翔(ひしょう)体が一晩に30発以上発射されたという。

 イスラエル軍は「テロ組織ハマス(Hamas)はイスラエル市民を標的として夜通し激しいロケット攻撃を行った。ハマスはガザ地区とその住民を負のスパイラルに陥れている」と述べた。

 ガザ地区では3月30日に境界線沿いで行われた大規模な抗議デモと衝突をきっかけに緊張が高まるとともに、イスラエルへの新たな敵対感情も生じている。

 抗議デモ以来、少なくとも132人のパレスチナ人が死亡している。一方、イスラエル側には死者は出ていない。

 映像前半は、ガザ地区南部のラファ(Rafah)でイスラエル軍が実施した空爆。後半は、パレスチナ自治区側からのロケット弾発射で被害を受けた、ガザ地区と境界を接するイスラエルのキブツ(Kibbutz)。20日撮影。(c)AFP