【6月21日 AFP】インドネシア・スマトラ(Sumatra)島にある湖で18日に客船が沈没した事故で、捜索・救助当局は20日、当初の政府推計の3倍近くに上る192人が行方不明となっていると発表した。

 だが当局幹部は、沈没時の乗客者数はまだ正確に分かっていないとして警鐘を鳴らしている。

 観光客に人気のトバ(Toba)湖で沈没した木造船は、乗客名簿や乗船券なしで違法に運航していたとみられていることから、複数の当局が食い違った推計を発表するなど、定員超過していた船の乗客数をめぐり混乱が生じている。

 同国の災害当局は当初、定員43人の船は沈没時、乗客80人および多数のバイクを運んでいたとしていた。

 当局によると、これまでに4人の遺体が発見され、18人が救助された。公式発表によれば、20日までに行方不明者数は192人に増加。もし確認されれば、同国史上最悪規模の水難事故となる。(c)AFP