【6月21日 AFP】男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2018)は20日、シングルス2回戦が行われ、杉田祐一(Yuichi Sugita)は6-2、7-5で大会第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を破る番狂わせを起こし、準々決勝進出を決めた。

 直前の試合では第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)が2-6、2-6でカレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)に敗れ、大会から姿を消す中、杉田は今月初めの全仏オープンテニス(French Open 2018)で準優勝に輝いたティエムに対し、試合時間88分で勝利をつかんだ。

 今季のATPツアーで最多のマッチ36勝を挙げているティエムは敗戦後、「杉田は本当に良いプレーをしたし、攻撃のチャンスをほとんど与えてくれなかった。自分のゲームで少しポイント獲得率が低かった」とすると、「あまりリターンもさえなかったし、サーブでも苦労した。彼は間違いなく勝利に値する」と勝者をたたえた。

 第1セットから試合を優勢に進めた世界ランク52位の杉田は、ティエムのサービスゲームでプレッシャーを与え続け、計13回のブレークチャンスをつくったほか、自身も6本のサービスエースを記録。最後は4本目のマッチポイントで試合に終止符を打った。

 グラス(芝)コートでキャリア2度目の準々決勝に臨む杉田は次戦、4強入りを懸けて予選勝者のデニス・クドラ(Denis Kudla、米国)と対戦する。クドラは同日、ギリシャの新鋭ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)を6-3、6-4で破っている。(c)AFP/Scott WILLIAMS