【6月21日 CNS】中国の中古車取引プラットフォーム運営「優信集団(Uxin Group)」がこのほど、米証券取引委員会(SEC)に提出した株式公開(IPO)申請書類によると、同社はナスダック(Nasdaq)市場で米国預託株式(ADS)3800万株を発行し、1株あたりの価格は10.5-12.5ドルを計画している。株価の中間値で計算すると、調達総額は4億3700万ドル(約481億円)になる。

 優信は6月27日の上場を計画している。

 創業から赤字が続く優信は、「3年連続の黒字」を条件にしていない米国でのIPOを選択したが、上場申請書類から、同社の赤字が年々拡大している一方、市場シェアが40%を超えていることなどが明らかになり、懸念の声が続出している。中古車取引サイトを主要事業としていながら、利益の大部分が自動車販売サービスではなく、自動車ローンであることも不安視されている。

 中国では2014年以降、中古車ECサイトが急増。2011年に事業を始めた優信は資金を投入し、拡大を続けてきた。

 同社の2017年の売上高は、前年比136.7%増の19億5100億元(約330億円)。一方で同年の販売経費は22億300万元(約370億円)で売上高を上回っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News