【6月20日 AFP】インドネシア・スマトラ(Sumatra)島にある観光客に人気のトバ(Toba)湖で18日午後、客船が沈没し、何十人もの乗客が行方不明になっている。

 翌19日には救助隊数百人が出動し、広大なトバ湖全域で捜索活動に当たった。湖岸には不安を募らせた親族らが集まり、安否情報を待った。

 当局は、沈没した木造船の乗船者数を80人と推計。これまでに少なくとも1人が遺体となって見つかり、18人が救助された。

 地元当局者らは、事故発生から1日たった現在も乗客数十人が行方不明のままだとしている。

 これに対し、親族らが通報した行方不明者数は合わせておよそ130人に上っている。ただ当局は、これら全員が乗船していたかどうかは不明だという見方を示している。

 同船は乗船券も不要で乗客名簿もなく、違法運航されていたとみられている。外国人が乗船していたかどうかや、沈没の原因は明らかになっていない。

 インドネシアでは先週にも、スラウェシ(Sulawesi)島で船が転覆し、十数人が犠牲になったばかり。(c)AFP