【6月20日 AFP】サッカーポルトガル代表のDFペペ(Pepe)は19日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)初戦のスペイン戦でハットトリックを記録したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のような選手がいるのは自国の「特権」だと語った。

 ロナウドが後半43分の直接FKを含め3得点を挙げたポルトガルは、スペインと3-3で引き分けて勝ち点1を獲得。レアル・マドリード(Real Madrid)に所属する33歳は、この試合でW杯における自身の得点数をこれまでの倍の6に伸ばし、ポルトガルは20日のモロッコ戦に勝利すれば決勝トーナメント進出に大きく前進する形となった。

 この日、ルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で記者会見に臨んだペペは、「チームにとって最も重要なのはクリスティアーノ・ロナウドが健康でいることだ」「彼は私たちと一緒にここにいることに満足している。彼のような選手がいるのはポルトガルの特権だ」とコメントした。

 ロナウドは初戦で自身通算51度目のハットトリックを達成しているが、レアルのCBとして10年プレーしたぺぺは、その多くを同じピッチで共有している。 35歳のぺぺは「クリスティアーノ・ロナウドに関してはハットトリックは新鮮なことではない。彼にとっては最高の試合になったが、重要なのは彼がピッチ上で謙虚さを持ち、チームを助けるために働いたという事実だ」と話す。

「彼と彼のパフォーマンスに満足しているし、ほかの選手全員の出来にも満足している。われわれは母国とユニホームに栄誉を授けるという一つの目標を胸に力を尽くしている」

 また、ポルトガルを率いるフェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)王者スペインとの大一番直後のモロッコ戦でも選手の慢心はないと主張した。

「モロッコはアフリカの最高のチームの一つだ。彼らには欧州でプレーする経験値が高い選手がいる。チームはよく組織されており、自分たちのことをよく分かっている。彼らは常に激しく、持っている能力の限りを尽くしてプレーする」

 また、指揮官はロナウド一人に頼っていては成功は収められないと強調しており、「クリスティアーノ・ロナウドにとって素晴らしい試合になってくれたらいい。われわれはそれに慣れきってしまった」「この前の試合だけでなく、彼のキャリア全体がそうだね。彼とチームの準備が整うことを願っている。キャプテンはとても重要だが、私は一人の選手の力で勝った試合を見たことがない」 と付け加えた。(c)AFP