【6月19日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているクロアチアのズラトコ・ダリッチ(Zlatko Dalic)監督は18日、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するFWニコラ・カリニッチ(Nikola Kalinic)が、背中の故障で帰国したと発表した。

 カリニッチは2-0で勝利した16日のナイジェリア戦に出場しておらず、クロアチアメディアによると、同選手は先発メンバーから外れたことで、試合途中からピッチに上がることを拒否したとされている。

 しかし、ベースキャンプ地で行われた練習の前に、短いコメントを発表したダリッチ監督は、カリニッチの帰国の理由は故障であることを強調しており、「ナイジェリア戦の途中でカリニッチはウオーミングアップをしていたし、後半に入ってから出場する予定だったが、背中の問題でピッチには上がれないと言ってきた」と述べている。

「イングランドで行われたブラジル戦、それに17日の練習前にも同じことが起きた。自分の選手には万全の状態でプレーする準備をしてもらう必要があったから、こうしたことは受け入れてきたし、今回の決断を下した」

 カリニッチは欧州予選で3得点を挙げるなど、クロアチア代表として通算42試合に出場し、15ゴールを記録しているが、ナイジェリア戦ではアンドレイ・クラマリッチ(Andrej Kramaric)やマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の後塵(こうじん)を拝した。

 結果的にダリッチ監督の決断は奏功し、クラマリッチが相手のオウンゴールを誘発したほか、マンジュキッチはPKを獲得し、ナイジェリアを退けて勝ち点3の確保に成功している。(c)AFP