【6月19日 AFP】オーストラリアのパース動物園(Perth Zoo)は19日、世界最高齢のスマトラオランウータンとしてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定されていた「プアン(Puan)」が、同園で18日に死んだと明らかにした。62歳だった。

 インドネシア語で「婦人」を意味するプアンは1968年にマレーシアから贈られて以降、パース動物園で飼育されていた。

 同園の担当者であるホリー・トンプソン(Holly Thompson)さんは、「プアンは群れやスマトラオランウータンの生存に大きく貢献した」と述べた。

 また、トンプソンさんは「プアンの遺伝子は世界中のスマトラオランウータンの個体数の10%弱を占める」と述べ、プアンは「世界的に有名な繁殖計画の創設メンバーでもあった」と表現した。

 プアンは1956年に生まれ、世界中に子ども11頭と孫54頭を残した。雌のオランウータンが野生で50年以上生きることはめったにないという。(c)AFP