【6月19日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)は18日、シングルス1回戦が行われ、スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-2、6-3でキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)に勝利し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)へ向けて順調なスタートを切った。

 ワウリンカは昨年、左膝の故障で2度の手術を余儀なくされると、シーズン後半を棒に振り、以降はピーク時の状態に戻れずに苦しんでいる。今シーズンになっても問題は改善されず、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)で2回戦敗退を喫した後には3か月間ツアーを離れ、全仏オープンテニス(French Open 2018)では初戦突破を逃した。

 ワウリンカがグラス(芝)コートを得意としていないことに加え、直近7戦で6敗を喫していることを考えれば、ウィンブルドンの前哨戦として位置づけられる今大会でも、再び結果は出ない可能性を本人も覚悟していたかもしれない。

 それでも、ワイルドカード(主催者推薦)で大会にエントリーしたノーリーという比較的楽な対戦相手を初戦で引き当てたワウリンカはこの日、危なげない試合展開で元大会覇者のサム・クエリー(Sam Querrey、米国)との2回戦へ駒を進めた。

 同日行われた試合では、第1シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が6-3、6-4でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に快勝し、自身2度目の大会制覇へ幸先が良いスタートを決めた。

 昨年大会では決勝でフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)に苦杯をなめていた世界ランク6位のチリッチは次戦、デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を7-6(9-7)、7-6(8-6)で破ったギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)と対戦する。

 今大会ではアンディ・マレー(Andy Murray、英国)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)といったビッグネームが名を連ねており、両者とも19日に初戦に臨む。

 ジョコビッチの相手は予選勝者のジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)となっている一方、臀部(でんぶ)の故障からようやく回復し、これが11か月ぶりの復帰戦となるマレーはニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と激突する。(c)AFP/Steven GRIFFITHS