【6月19日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場するコロンビア代表は、ふくらはぎの張りを訴えているハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)を19日に行われる日本との大会初戦で先発起用するかについては、できるだけ決断を引き延ばすとしている。

 4年前のブラジル大会(2014 World Cup)で6得点を記録して得点王に輝いたロドリゲスは、ロシア・サランスク(Saransk)で行われた18日のチーム練習に参加したものの、ピッチ上でラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)との連携プレーを手短に確認すると、最後のセッションには参加しなかった。

 コロンビアのホセ・ペケルマン(Jose Pekerman)監督は、ロドリゲスの起用については可能な限りキックオフ直前に決断する意向を示し、「ドクターの最終的な診断を待っている。代わりの選択肢は十分にあるし、チームにオプションを与えてくれる選手もいる」と述べた。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でプレーしている26歳のロドリゲスは、W杯南米予選で6得点4アシストを記録するなど、コロンビアにとっては大会本番の重要なカギを握っている。しかしながら、最初に今年2月のリーグ戦で痛めたふくらはぎの張りが長引いており、W杯に向けた準備に影響が出ているほか、15日のチーム練習にも参加できなかった。

 ロドリゲスが欠場するとなれば、スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)でプレーするルイス・ムリエル(Luis Muriel)が攻撃的MFの役割を担うとみられているが、ぺケルマン監督は「どの布陣で臨むかはいつも最後の最後に決めている。かなり慎重に見極めていく必要がある。一部の選手はけがを抱えてロシアに乗り込んできたが、大した問題にはなっていないし、彼らは自分たちのペースを見いだしている」と述べ、先発メンバーについては何のヒントも示さなかった。

 また、前回大会では準々決勝で開催国ブラジルに敗れているコロンビアを率いるぺケルマン監督は、今大会ではどこまで勝ち抜くことを目標にしているかについて明言を避けたが、その一方で4年前のグループステージ最終戦で日本を4-1で退け、1位突破を果たしたことは今となっては何の意味も持たないとしている。

 今大会でもグループH最強と目されているコロンビアは、今年4月にヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督を解任して西野朗(Akira Nishino)氏を新指揮官に就任させるというハイリスクの勝負に出た日本に勝つと予想されている。しかし、珍しく報道陣の取材に応じたぺケルマン監督は、それが当然だとは考えていない。

「日本はとてもタフなチームだ。前回のW杯で起きたことについては、完全に頭から追いやっている。彼らは早いうちにW杯の切符を手に入れたし、経験豊富な選手がそろっている。指揮官に就任したばかりで監督は試合経験が少ないかもしれないが、いろいろなシステムやスタイルを試している」 (c)AFP