【6月18日 AFP】穴の中からとがった鼻の先と2つの小さな黒い目が見えたが、もう遅い。足でふさがれていた穴に素早くドライアイスが押し込まれた。

 米ニューヨーク市衛生局の新たな武器はネズミに確実な死をもたらす。マンハッタン(Manhattan)で最も古い地区の一つ、ロウアー・イーストサイド(Lower East Side)にあるサラ・D・ルーズベルト公園(Sara D. Roosevelt Park)ではリック・シメオネ(Rick Simeone)氏率いるネズミ駆除チームが業務に当たっている。

 前日、駆除チームは3時間以上かけて67か所のネズミ穴の位置を確認した。それは250匹以上のネズミが地下に隠れている可能性を意味する。駆除チームのメンバーは各ネズミ穴にペレット状のドライアイスを入れていく。ドライアイスは気体の二酸化炭素になり、中で眠っているネズミたちは窒息死する。この手法で通常90~100%のネズミが死に絶えるという。

 映像は7日撮影。(c)AFP/Thomas URBAIN