【6月18日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場する日本代表は19日、コロンビアとの初戦に臨む。チーム開幕戦までわずか71日という段階で電撃的な監督交代に踏み切った日本が、この試合で代表に対する疑いの視線を振り払うことを目指す一方で、コロンビアでは大黒柱のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)の状態に懸念が生じている。

 サランスク(Saransk)での初戦では、監督交代という日本の大きな賭けの成否が試されることになる。日本は4年前のブラジル大会(2014 World Cup)でもコロンビアと対戦したが、ジャクソン・マルティネス(Jackson Martinez)に2点を決められるなどして1-4の大敗。コロンビアが悠々と決勝トーナメントへ勝ち上がった一方で、日本は3戦未勝利のグループ最下位で大会を去った。

 日本としては、その再現はどうしても避けたいと考え、土壇場での監督交代を決断した。主将の長谷部誠(Makoto Hasebe)は「監督交代とは関係なく、僕らは力を合わせていく。タフな3チームが相手。でも彼らは(前回王者の)ドイツではないので僕らにはチャンスがあるし、先に進みたい」と話している。

 日本のファンにとっては明るい材料もある。ウクライナ戦、ガーナ戦、スイス戦と親善試合で連敗していた日本だが、前週のパラグアイ戦では乾貴士(Takashi Inui)の2得点の活躍などで4-2の快勝を収めた。一方のコロンビアは2018年に入って負けがなく、3月のフランス戦には3-2で勝利したが、直近はオーストラリア戦、エジプト戦と2試合連続でスコアレスドローが続いている。

 またコロンビアでは、ブラジル大会得点王のロドリゲスが2月に負傷した左ふくらはぎの張りを訴えている。南米予選でも6ゴール4アシストを記録したロドリゲスは、コロンビアが前回のベスト8以上の成績を残す上では欠かせない選手だが、モルドビア・アリーナ(Mordovia Arena)での日本戦に出場できるかは不透明になっている。また、MFのウィルマル・バリオス(Wilmar Barrios)もコンディションに不安を抱えている。