■トルシエ氏によれば日本は「ノーチャンス」

 ただし、2002年の日韓大会でチームをベスト16に導いた元代表指揮官のフィリップ・トルシエ(Philippe Troussier)氏は、「ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督やアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が率いたとしても、日本がベスト16に進出するのは困難だろう」とコメント。決勝トーナメント進出は「ノーチャンス」と話している。

 トルシエ氏がこうした暗い予想をする背景には、このところの代表をめぐる騒動がある。日本は4月にヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督を解任し、技術委員長だった西野朗(Akira Nishino)氏が新指揮官に就任した。しかし、Jリーグでは豊富な経験を持つ63歳の指揮官も、代表レベルではU-20とU-23の年代別代表を率いた経験しかない。

 セネガル、そしてロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)を擁するポーランドとの試合が控えていることを考えれば、日本にはスタートダッシュが求められるが、トルシエ氏は「ポーランドとの試合がグループステージの初戦であれば、事情は違っていたかもしれない。しかし初戦の相手がコロンビアで、次がセネガルだという事実においては、日本に可能性はないように思える」と話している。(c)AFP/Ryland JAMES