【6月18日 AFP】スイス・ジュネーブで17日、伝説的なフランス人ワイン醸造家の故アンリ・ジャイエ(Henri Jayer)氏が手掛けた最後のブルゴーニュワイン1000本超が競売に掛けられ、予想をはるかに上回る計3000万ユーロ(約38億円)で落札された。

 競売は市内の評判の高いレストランで、ワインの競売会社バゲーラ・ワイン(Baghera Wines)が実施。1064本のワインが出品された。その中には世界で最も高価なワインの一つである「ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・クロパラントゥ(Vosne-Romanee Premier Cru Cros-Parantoux)」も含まれる。

 出品されたワインは1970~2001年に造られ、855本は標準サイズ(750ミリリットル)、209本はマグナムボトル(1500ミリリットル)。「ピノ・ノワール(Pinot Noir)の王様」として広く知られ、2006年に84歳で死去したジャイエ氏個人のワインセラーに保管されていた。

 落札予想額は670万~1300万スイス・フラン(約7億5000万~14億5000万円)だったが、6時間半に及んだ「極めて良い入札」(バゲーラ社)で値がつり上がった。(c)AFP/Agnès PEDRERO