【6月18日 AFP】第86回ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2018)は17日、仏ルマン(Le Mans)のサルト・サーキット(Circuit de la Sarthe)で決勝のフィニッシュを迎え、中嶋一貴(Kazuki Nakajima)/セバスチャン・ブエミ(Sebastien Buemi)/フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のトヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)8号車が優勝した。アロンソはルマン初出場初制覇を達成し、トヨタは20度目の挑戦で悲願の初優勝を飾った。

 フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算2度の総合優勝を誇るアロンソは、タツィオ・ヌボラーリ(Tazio Nuvolari)氏、モーリス・トランティニアン(Maurice Trintignant)氏、ブルース・マクラーレン(Bruce McLaren)氏、ヨッヘン・リント(Jochen Rindt)氏、グラハム・ヒル(Graham Hill)氏に続き、F1のモナコGP(Monaco Grand Prix)とルマンの二冠を達成した史上6人目のドライバーとなった。

 インディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)を加えた三冠を成し遂げたのはヒル氏ただ一人となっており、F1で苦戦している36歳のアロンソは今の目標は三冠だと公言している。

 アロンソは25万6900人の観客を前に技術とドライバーとしての適応力をまざまざと見せつけた。レース時間が24時間を過ぎると、ピットにいるトヨタのクルーの顔には安堵(あんど)の表情が浮かび、アロンソとブエミは中嶋がチェッカーフラッグを受ける様子を見守った。

 トヨタはトップカテゴリー(LMP1)で、マイク・コンウェイ(Mike Conway)/小林可夢偉(Kamui Kobayashi)/ホセ・マリア・ロペス(Jose Maria Lopez)組の7号車が2位に入りワンツーフィニッシュを達成。首位と12周差の3位にはレベリオン・レーシング(Rebellion Racing)が入った。(c)AFP