【6月17日 AFP】サッカーフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は17日、オーストラリアに2-1で勝利したW杯ロシア大会(2018 World Cup)初戦で低調なパフォーマンスに終わったエースストライカーのアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)に対し、「もっとやらなければならない」と奮起を促した。

 アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のスターは、16日の試合でサッカルーズ(Socceroos、豪代表の愛称)ディフェンスの集中マークを受けた。

 グリーズマンは、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入が得点を手助けしたW杯史上初めてのケースとなったPKを自ら決めて先制点をマークしたが、終了まで20分を残してオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)と交代を命じられた時には驚きを隠せない様子だった。

 デシャン監督は仏テレビ局TF1に対し、「アントワーヌはアントワーヌだ。彼はわれわれの攻撃陣のリーダーで、これからもそうあり続ける。恐らくいつもより少し良くなかっただけだ」とコメントしている。

「彼の交代にがっかりさせられた人もいたはずだ。あれはこの試合1回きりの決断だ」

 27歳のグリーズマンは、フランスが決勝に進んだ2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)の5得点を含め代表通算21得点を記録している。

 同じアトレティコに所属する左SBリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)は、「彼が少し腹を立てていたのは事実だし、それは普通のことだ。彼はとても野心的な選手だが、ロッカールームでもチームバスでもベースキャンプ地でも彼はハッピーだった」と話している。

 グリーズマンは今夏の移籍市場でFCバルセロナ(FC Barcelona)への移籍が取りざたされていたが、14日に公開された映像でアトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)に残ることを発表した。

「彼はアトレティコ残留を選択した。1か月前にそれを決断していた」とコメントしたエルナンデスは、さらに「映像が公開されたのはそんなに昔ではないが、彼の頭の中はクリアでモチベーションは100パーセントだ」と付け加えている。(c)AFP