【6月17日 AFP】男子ゴルフの米国ツアーメジャー第2戦、全米オープン選手権(2018 US Open Championship)は16日、ニューヨーク州のシネコックヒルズGC(Shinnecock Hills Golf Club)で3日日が行われ、有力選手がコースに苦戦する中、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)ら4選手が首位タイに並んで最終日を迎えることになった。

 世界ランキング1位のジョンソンは、最初の6ホールで4打差のリードを吐き出すと、最終18番でもボギーをたたいてスコアを7ストローク落とし、ダニエル・バーガー(Daniel Berger)、トニー・フィナウ(Tony Finau)、前年王者ブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)の米国勢3人に並ばれた。

 早くにラウンドをスタートさせたバーガーとフィナウは、陽光と海風でコースが乾く前に大半のホールを回れたこともあり、スコアを4ストローク伸ばす「66」を記録して順位表を一気に駆け上がったのに対し、遅めにティーオフした上位勢は硬く、速くなったグリーンでのプレーを余儀なくされた。

 そのためどの選手も、うまく寄せたように思えたアプローチが山なりのグリーンを転がり、ほんの軽く打ったパットがカップの向こうへ滑り落ちるように転がっていく様子をただ見つめるしかなかった。その光景は、同じシネコックヒルズGCで行われた2004年の全米オープンを思い起こさせるもので、当時も週末の風でコースが乾き、最終日にはいくつかのグリーンがプレー不可能に近い状態になっていた。

 全米ゴルフ協会(USGA)のエグゼクティブディレクター兼最高経営責任者(CEO)を務めるマイク・デービス(Mike Davis)氏は、「正直に言って、風のことを甘く見ていた。この風で、グリーンのスピードは速くなり過ぎていた。非常に厳しい一日で、午後は厳しすぎたとも言える」と認めた。

 2位に4打差の通算4アンダーで出たジョンソンは、パー3の2番で今大会初となるダブルボギーをたたくと、さらに6番からの3連続ボギーも含め、フロントナインで4つのボギーを記録。エリンヒルズ(Erin Hills)で行われた前回大会は、最少タイスコアとなる通算16アンダーで優勝したケプカも、2バーディー4ボギーでスコアを2ストローク落とした。

 ケプカは、コースが最終日のラウンドに耐えられるのだろうかと不安を明かし、「明日もグリーンがプレーできる状態であることを祈るよ。正直に言って、現時点でギリギリだと思う」とコメントした。(c)AFP/Rebecca BRYAN