【6月17日 AFP】ラグビーテストマッチが16日、各地で行われ、イングランドは12-23で南アフリカに連敗を喫した。エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、この結果を「ホラー映画」と表現し、「プライドを取り戻さなくてはならない」と話している。

 39-42で敗れた第1戦と同様、幸先の良い滑り出しからの逆転負けに、エディーHCは「非常にがっかりしている。出だしは良かったが、ちょっとしたホラー映画みたいな、先週の試合の繰り返しの展開だった。解決策を見つけようと努力し、プランを練ってきたが、今のチームはちょっとしたことにもうまく対応できないようにみえる」とコメントした。

「(両チームの間で小競り合いがあったことについては)どちらも試合に勝ちたいと思っていたし、イングランド対南アフリカの対戦は常にタフな試合になる。荒れた試合だったとは思わない。ファフ・デクラーク(Faf De Klerk)とビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)の間に小競り合いはあったが、ほかは何もなかった。非常に激しくて良いテストマッチだと思った」

 チームの戦績がこのところ振るわないことについては「厳しい時期だ。テストマッチ5連敗など誰も望んでいない。理由はともかく、このところのわれわれは試合の正念場の場面で力を発揮しきれていない」と話し、「スコアボードはうそをつかない」と敗戦を受け入れながらも、南アフリカとのテストマッチシリーズ最終戦での巻き返しを誓った。

「このチームには大きなプライドがある。シックスネーションズ(Six Nations Rugby)を連覇し、テストマッチ連勝の記録にも並んだ。今はこの非常に厳しい時期を乗り越えようとしているところだ。全員で懸命に戦ってここを抜け出したいし、ケープタウンではその成果を見せたい。われわれはプライドを取り戻す。団結し、感情のコントロールの仕方を学ぶことが重要だ」

 エディーHCは、序盤の勢いが長続きしない理由に首をかしげながらも「敵地で南アフリカに勝利するには、良いプレーを続けなくてはならない。ゲームの流れをコントロールできなかったら、勝利は遠ざかっていく。非常に痛い経験だが、チームにとっては最高の学習機会でもある」と話し、チームの反則の多さについては「少し激しくいきすぎているのかもしれない。自分自身で問題を解決しようとして、チームを信頼しきれていないように思う」と続けた。

 そして来年日本で開催されるラグビーW杯(Rugby World Cup 2019)については「もちろんW杯は楽しみにしているが、まずはケープタウンでの最後のテストマッチに目を向けていく」とコメントした。(c)AFP/Gregory WALTON