【6月17日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、18日に開幕するフィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)でおよそ1年ぶりに実戦復帰する。元世界ランキング1位のマレーは、復帰までの道のりについて、肉体的にはもちろんだが精神的にもつらい闘いだったと語った。

 現在31歳のマレーは、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)の準々決勝で敗退すると、持病の腰痛が悪化してそのままシーズン終了までプレーできず。今季も1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)を欠場すると、3回目のウィンブルドン制覇がかかるグラスコートシーズンでの復帰を視野に入れ、手術に踏み切った。

 最近2週間のマレーは順調に練習をこなしており、15日にはフィーバーツリー選手権の会場でもあるクイーンズクラブ(Queen's Club)で、世界79位のキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)をパートナーに最後の確認を行い、大会出場を決めた。

 マレーは「ここ数週間は練習できているし、間違いなく毎日強くなっている。1週間前にはセット単位でのプレーも始めた。おそらく7セットか8セットこなしたから、ノーリーと何セットかプレーして、翌日の体の感触を確かめたかった」と話した。

「けさフィジカルトレーナーに体を見てもらったら、疲れているときや、少し腰の機嫌が悪いときに出がちな張りとか、可動域の狭まりが出ていなかった。すべて順調で、そのことにすごく気持ちが明るくなったから出ようと決めた」

 マレーは1回戦で、気分屋だが才能は申し分ないニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)と対戦する。過去5回の対戦では1回も負けていないが、長い離脱からの復帰初戦としては厳しい相手であり、マレーも「見事なサーブを持っていて、ものすごく才能豊かな選手だ。予測がつかない部分もある。好材料なのは長いラリーが生まれそうにないことだね」と話している。