【6月17日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ(MercedesCup 2018)は16日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-7(2-7)、6-2、7-6(7-5)で第4シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を破り、世界ランキング1位に返り咲くことが決まった。

 36歳のフェデラーは、次週更新の最新ランキングで自身6回目となる1位に復帰する。在位通算310週は、自身の記録を更新して過去最長。ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を2週間後に控え、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と入れ代わりでトップに立つことになった。

 ランキングに関しては小さめの大会の方が達成感が際立つと語るフェデラーは「素晴らしい気分だ。とてもうれしい。ここで成し遂げられたのは格別だ。とても気分が良い。しかも第3セットを7-6のタイブレークで取って決めたわけだからね。冷静さを保ち、最後まで良いテニスができたことに満足している」とコメントした。

 フェデラーはミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)との決勝で、自身ツアー98勝目を目指す。2016年のウィンブルドンで準優勝しているラオニッチは、準決勝でリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)を下しての勝ち上がり。フェデラーとラオニッチの直接対決の戦績は、10勝3敗でフェデラーが勝ち越している。

 今年2月にも世界ランキング1位を奪還しているフェデラーは、ナダルとのトップの座をめぐる一騎打ちは、ツアーの見どころの一つになっていると話している。

「僕のシーズンはここからまた始まる。今後は来週(ゲリー・ウェバー・オープン〈Gerry Weber Open 2018〉)、それからウィンブルドンでプレーし、カナダ(ロジャーズ・カップ〈Rogers Cup 2016〉)あたりでファンのみなさんと再会することになるだろう。スケジュールに余裕はあまりない。すでにできる限り多くの大会でプレーしている」

「ここ4年はランキングが話題になることはあまりなかったけど、この何か月かはエキサイティングな状況が生まれている。こうした(1位をめぐる)争いはそうあることではない。(自分とナダルとの間で)行ったり来たりするのはファンにとって素晴らしいことだ。今はとても楽しい」 (c)AFP/Scott WILLIAMS