【6月16日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は16日、グループCの試合が行われ、フランスがアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のゴールなどでオーストラリアに2-1で勝利した。

 グリーズマンのPKは、W杯の歴史においてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入が得点を手助けした初めてのケースとなった。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で6得点を挙げ、今回のW杯でも大きなインパクトを残すと期待されていたグリーズマンだったが、この日はオーストラリアの堅い守備に苦しんだ。

 しかし、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に所属するグリーズマンは後半、ペナルティーエリア内でジョシュ・リズドン(Josh Risdon)に倒され、その名が歴史に刻まれることとなった。

 ウルグアイ出身のアンドレス・クンハ(Andres Cunha)主審は当初フランスにPKを与えなかったが、VARが映像を見直した結果PKという判定が下され、グリーズマンはオーストラリアの守護神マシュー・ライアン(Mathew Ryan)から冷静にゴールを決めた。

 しかし、フランスにとっての歓喜の瞬間は一時的なものだった。

 オーストラリアの主将マイル・ジェディナク(Mile Jedinak)がフランスの先制点から4分後、サムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)のハンドによって獲得したPKを決め試合を振り出しに戻した。

 オーストラリアの勇敢なディフェンスによりフランスは終始フラストレーションをためていたが、後半36分にそのプライドを取り戻した。

 グリーズマンとの入れ替わりでピッチに入ったオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が交代直後、ペナルティーエリア近くでポール・ポグバ(Paul Pogba)とのワンツーを見せる。

 ポグバが放ったシュートはオーストラリアのアジズ・ベヒッチ(Aziz Behich)に当たると、GKライアンが伸ばした手を越え、ボールはゴールラインを割った。(c)AFP