【6月16日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ(MercedesCup 2018)は15日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、6-4でギド・ペラ(Guido Pella、アルゼンチン)に快勝し、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を抜いて世界ランク1位に到達するまであと1勝に近づいた。

 第4シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)との準決勝に勝利すれば今シーズン2度目の世界1位に返り咲くことになるフェデラーは、「きょうの試合では世界1位のことを考えず、ただ目の前の仕事に集中していた。だけど、(次戦で)世界1位がかかっているのであれば、それが頭をよぎるのは間違いないだろう」とコメントした。

 最後はバックハンドのウイナーを決め、2ゲームをブレークした試合を1時間5分で制したフェデラーは、クレーコートシーズンを回避し、今年3月から3か月ぶりとなるツアーでのここまでの2試合で好調ぶりを見せており、「終始コントロールできた。サーブも好調で、サービスゲームでは相手に多くのチャンスを与えなかった。アグレッシブなプレーを維持できたと思うし、ポイントを長引かせなかったのは思い通りだった」と話した。

 フェデラーはまた、スイスでグラス(芝)コートシーズンに向けた短期間の練習に臨むことができたとしながらも、クレーコートシーズンを欠場するなかで、フィットネスワークが準備の主な部分だったと明かしている。

「以前はクレー大会とグラス大会の間が短かかった。今は準備期間が長い(全仏オープンテニス<French Open>終了後からウィンブルドン選手権<The Championships Wimbledon>開幕まで3週間)。幸運にも今大会の前にはグラスコートで数日間プレーできたので、助かったよ」 (c)AFP