【6月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、北朝鮮の核開発をめぐる同国と米国との対立は「概ね解消された」と述べ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長に自身の電話番号を教えたことを明らかにした。

 トランプ大統領は首都ワシントンで記者団に対し、今週シンガポールで行った米朝首脳会談の成功を称賛。今や金委員長と直接連絡を取れるようになり、金委員長との「良い関係」により衝突の危険性がなくなったと述べた。

 ただ、金委員長はまだ核開発計画の破棄に向けた具体的な手段を講じておらず、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、「完全な非核化」が達成されるまで北朝鮮に対する制裁を維持すると警告している。

 トランプ大統領は同日、自身の好むテレビ番組「フォックス・アンド・フレンズ(Fox and Friends)」でのインタビューにも応じ、金委員長を「一国の長で、強い長だ」と再び称賛。さらに、「彼が話せば、国民は姿勢を正して注目する。私も、自分の国民には同じことをしてほしい」と語ったが、後に記者団に対し、この発言は「皮肉」だったと説明した。(c)AFP/Dave Clark