【6月16日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、脱税問題を決着させるためスペインの税務当局に1880万ユーロ(約24億1500万円)を支払うことに同意した。司法関係者が15日、明かした。

 この取引は、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の対スペイン戦が行われる数時間前、当局とロナウドの顧問会計士の間で下された。

 今回の取引は今後承認される予定で、懲役2年の文言が含まれることになる。一般的にスペインでは懲役2年以下の刑で収監されることはない。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)で3連覇を果たし、W杯に臨むロナウドは昨年7月、マドリード郊外にある高級住宅地ポスエロデアラルコン(Pozuelo de Alarcon)にある裁判所に出廷しており、脱税に関する四つの訴因について答弁していた。

 検察側は、バロンドール(Ballon d'Or)を5度獲得したロナウドが「スペインで手にした肖像権収入を税務当局から隠す目的で、2010年に設立された会社の組織を利用した」と主張している。

 またロナウドは脱税を目的に海外の租税回避地、とりわけ英領バージン諸島(Virgin Islands)の企業を利用したとも報じられている。(c)AFP