【6月15日 AFP】北朝鮮の国営テレビは14日、シンガポールで開催された金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の米朝首脳会談の映像を放送し、金委員長は普遍的に崇拝される「卓越した世界の指導者」であると評した。

 朝鮮中央テレビ(KCTV)は40分の放送で、金委員長が夜にシンガポールの観光地を散策する様子などを放映し、同国で「深い敬意と無限の熱意」をもって迎えられたと伝え、金委員長を称賛した。

 女性アナウンサーは「並外れた政治的洞察力で国際政治を主導するようになった金委員長への畏敬の念にあふれた支持者たちで、街路は込みあった」と伝えた。

 また、首脳会談の会場となったセントーサ(Sentosa)島のホテルへ向かう金委員長の長い車列を写した映像が放映された際には、「世界中が待ちわびた世紀の会談がついに開催された」と語った。他にも、金委員長とトランプ大統領が握手を交わす場面や座って会談する様子、ワーキングランチ、合意文書に署名する様子が放映された。

 そして最後は「国中が、天の下の全国民に崇拝されている、卓越した世界の指導者の帰国を心から歓迎した」と締めくくった。(c)AFP